私は何のために生まれたのか
私は何のために生まれたのか
神は言われる。
わたしは裸で生まれた
あなたが自我を脱ぎ捨てるために。
わたしは貧者に生まれた
あなたがわたしを唯一の富と見なすために
わたしは馬小屋で生まれた
あなたがどんな場所をも聖とするために
神は言われる
わたしは弱者に生まれた
あなたがわたしを怖がらないように
わたしは愛のために生まれた
あなたがわたしの愛を疑わないように
わたしは夜中に生まれた
わたしがどんな現実でも照らせることを
あなたに知ってもらうために
神は言われる
わたしは人間として生まれた
あなたが神の子となるために
わたしは被害者に生まれた
あなたが困難を受け入れるために
わたしは質素な者に生まれた
あなたが装飾を捨てるために
わたしはあなたの中に生まれた
あなたをとおしあなたと共に
すべての人を父の家に連れていくために。
作者ランベルト・ノーベン
この詩はもともと「心は心に語る」(ドンボスコ社 石川康輔編)に掲載されているらしい